『スウィート・ノベンバー』

加藤弘一
*[01* 原 題<] Sweet November
*[02* 製作年<] 2001
*[03* 監 督<] オコナー,パット
*[04* 出 演<] セロン,シャーリーズ
*[04*    <] リーヴス,キアヌ
*[05* 製 作<] ワーナー
*[05* 地 域<] R2、NTSC
*[06  枚 数<] 片面2層×1
*[06  時 間<] 120+18分
*[06* 音 声<] 英語5.1、日本語5.1
*[06* 字 幕<] 日本語、英語
*[06* 画 面<] 16:9 LBX
*[07  特 典<] ミュージック・クリップ(エンヤ)
*[07     <] メイキング、文書資料、予告編(日米)
*[08* 作 品<]
*[08* 特 典<]☆☆
*[08* 画 質<]☆☆☆☆
*[08* 音 質<]☆☆☆

 1968年公開の「今宵かぎりの恋」のリメイクだそうである。オリジナルは未見だが、仕事中毒の主人公が風変りな女性と一ヶ月の約束で共同生活をはじめ、価値感が変わり、本当の恋に落ちるというストーリーで、1960年代カウンター・カルチャーを背景にした作品だったろうと思われる。

 カウンター・カルチャーが輝きを失ってしまった現在、設定には無理がある。ヒロインのサラの常識やぶりの行動がいちいちわざとらしく、今日日こんなことで主人公の価値感が変わるとは思えない。実際、映画評はボロボロだった。

 映画館で見たら腹が立ったことだろうが、字幕を消して環境ビデオのつもりで流し見する分には向いている。音楽はエンヤだし、DVD的な高画質で初秋のサンフランシスコがあざやかに映しだされる。

 シャーリーズ・セロン扮するサラは前半はお転婆、後半は不治の病におかされた病人と対照的だが、どちらのサラも美しい。病気がばれてからは、「ボーン・コレクター」のアンジェリーナ・ジョリーそっくりに見える。

 「アニーmyラブ」のフィッシュ氏こと、グレッグ・ジャーマンがキアヌ・リーヴスの同僚役で出ている。お調子者のキャラクターは同じだが、フィッシュ哲学をぶたないので、影が薄い。本人の声を聞くのははじめてだが、NHKの吹替の声とよく似ている(この映画の吹替とは似ていない)。

 特典は普通。画質はとてもよく、BGV向き。音はあっさりしていて、環境ビデオとしてはちょうどいい。

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