『奇蹟の輝き』

加藤弘一
*[01* 原 題<] What Dreams May Come
*[02* 製作年<] 1998
*[03* 監 督<] ウォード,
*[03* 原 作<] マシスン,リチャード
*[04* 出 演<] ウィリアムス,ロビン
*[04*    <] シオラ,アナベラ
*[04*    <] グッディングJr.,キューバ
*[04*    <] フォン・シドー,マックス
*[05* 製 作<] ポニー
*[05* 地 域<] R2、NTSC
*[06  枚 数<] 片面2層×1
*[06  時 間<] 113+20分
*[06* 音 声<] 英語5.1、日本語
*[06* 字 幕<] 日本語
*[06* 画 面<] 16:9
*[07  特 典<] メイキング、文書資料
*[07     <] 予告編集
*[08* 作 品<]☆☆☆☆
*[08* 特 典<]☆☆
*[08* 画 質<]☆☆☆
*[08* 音 質<]☆☆

 封切時に見ようと思っていたが、丹波哲朗のCMが逆効果だったのか、すぐに終わってしまい、気になっていた作品である。

 マシスンの原作(未読)は名作として名高いが、映画もよくできている。

 事故で死んだクリス(ウィリアムス)が一人とりのこされた妻のアニー(シオラ)のもとにもどり、力づけようとするが、彼女は自殺してしまう。霊界では自殺した魂は地獄に落ちることになっており、クリスは自分も地獄に閉じこめられるのを覚悟でアニーの魂を救いにいく。

 というと、まるっきり『大霊界』だと思うかもしれないが、本作は伝統的な霊界観を巧みにアレンジしていて、霊界の解釈自体も興味深い。

(『大霊界』は笑いものにする人が多いが、西洋スピリッチュアリズムの伝統にもとづいていて、映画としても悪くない。)

 クリスは最初、アニーの描いた絵画の世界にはいりこむ。油彩画の絢爛たる色彩がみごと。アニーのアナベラ・シオラは同じ監督の「心の地図」のアンヌ・パリローそっくりにみえる。ウォード監督のアニマなのだろう。

 メイキングはインタビューが主で、SFXの舞台裏は簡単にすませている。美しい映像が売りの作品なので、この方がいい。

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